その2
2004年6月6日長太郎は交差点を曲がり足早に彼女の家に向かっていた。
行き違うクラスメイトも不思議そうな顔で長太郎を振り返る。
それもそうだろう。今から学校へという時間に逆方向に向かって歩いているのだから。
いくつめの信号だろうか・・・
向こう側に宍戸が立っていた。宍戸は長太郎に気づいたが、長太郎は宍戸にまったく気づいていない。
こちらを向いて信号待ちしている長太郎に宍戸は疑問を抱いた。
「あいつ何してやがる・・・」
信号が青に変わり横断歩道の真ん中で宍戸は長太郎に声をかけた。
「おい!なんで逆走してんだよ」
「あっ、し、宍戸さん」
「あっ、じゃね〜よ。テメェ学校行かね〜で何処行く気だ?」
困った顔をして長太郎は立ち尽くしてる。長太郎は横を向き、宍戸は長太郎を見上げている。暫くそのままの状態が続いたが信号が点滅に変わると宍戸は急いで長太郎の腕を引き歩道へと移動する。
「学校はこっちじゃね〜ぞ!」
「分かってます。でも・・・」
「でもなんだよ!・・・・・あっそういや今日お前彼女一緒じゃないなぁ」
長太郎と彼女が付き合ってる事を宍戸は知っている。
殊更いろんなことを長太郎は宍戸に相談していた。もちろん彼女の事もである。
しかし今の長太郎はいつもと違っている。悲しく辛そうな顔。
何か言いたそうで、しかし言えないそんな長太郎の心の葛藤を宍戸は読み取っていた。
「彼女なにかあったんだな・・・まぁ跡部には上手く言っといてやるよ。気をつけていって来い!」
「宍戸さん・・・すいません」
長太郎は宍戸に頭を下げると彼女の家に向かって走り去っていった。
まだ続いたり・・・
行き違うクラスメイトも不思議そうな顔で長太郎を振り返る。
それもそうだろう。今から学校へという時間に逆方向に向かって歩いているのだから。
いくつめの信号だろうか・・・
向こう側に宍戸が立っていた。宍戸は長太郎に気づいたが、長太郎は宍戸にまったく気づいていない。
こちらを向いて信号待ちしている長太郎に宍戸は疑問を抱いた。
「あいつ何してやがる・・・」
信号が青に変わり横断歩道の真ん中で宍戸は長太郎に声をかけた。
「おい!なんで逆走してんだよ」
「あっ、し、宍戸さん」
「あっ、じゃね〜よ。テメェ学校行かね〜で何処行く気だ?」
困った顔をして長太郎は立ち尽くしてる。長太郎は横を向き、宍戸は長太郎を見上げている。暫くそのままの状態が続いたが信号が点滅に変わると宍戸は急いで長太郎の腕を引き歩道へと移動する。
「学校はこっちじゃね〜ぞ!」
「分かってます。でも・・・」
「でもなんだよ!・・・・・あっそういや今日お前彼女一緒じゃないなぁ」
長太郎と彼女が付き合ってる事を宍戸は知っている。
殊更いろんなことを長太郎は宍戸に相談していた。もちろん彼女の事もである。
しかし今の長太郎はいつもと違っている。悲しく辛そうな顔。
何か言いたそうで、しかし言えないそんな長太郎の心の葛藤を宍戸は読み取っていた。
「彼女なにかあったんだな・・・まぁ跡部には上手く言っといてやるよ。気をつけていって来い!」
「宍戸さん・・・すいません」
長太郎は宍戸に頭を下げると彼女の家に向かって走り去っていった。
まだ続いたり・・・
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